歯周組織再生療法
(リグロス)
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重度の歯周病でも歯を諦めないでください regroth
歯のまわりの歯ぐきや顎の骨が破壊されていく歯周病は、悪化すると支えを失った歯が抜け落ちることにつながります。大切な歯を残すためには、歯を支える歯周組織を再生する必要で、その歯周組織再生療法の一つが「リグロス」です。歯周病の改善と予防に力を入れている当クリニックでは歯周組織再生療法「リグロス」による治療に対応します。
進行しても諦めない……リグロスで組織再生を Don't give up even if it progresses ... Regenerate tissue with regross
リグロスとは?
「リグロス」は歯周病治療に使われる薬剤の一つです。「やけど」などで失った皮膚の再生のために使用する医科の薬剤と同じ成分で、歯周組織の再生のために濃度を変更して、2001年に開発されました。
「リグロス」は、主成分が「bFGF」というたんぱく質で、トラフェルミンとも呼ばれます。「bFGF」は、骨や筋肉などの細胞の増殖・分化とともに、血管をつくりだす作用もあり、栄養補給を可能にするので歯周組織の再生が促されるのです。
「リグロス」は歯周組織が大きく失われたときに使用します。そこでまず、歯周病がどのように進行するのかをご説明します。
歯周病について About periodontal disease
進行段階 | おもな症状 |
---|---|
初期段階(歯肉炎) |
歯肉が腫れた状態です。歯と歯ぐきの溝はだいたい4mm以内です。歯みがきの際に出血することがありますが、痛みはまだほとんどありません。 |
中等度(歯周炎) |
歯を支える組織が破壊されはじめた状態です。歯周ポケットの深さはだいたい4~6mmです。歯肉からの出血があり、歯ぐきが腫れて、口臭が強くなり、歯がグラつきはじめます。 |
重度(重度歯周炎) |
歯周ポケットの深さが6mm以上の状態です。患部が腫れ、膿が出て、歯が大きくグラつきます。放っておくと歯が抜け落ちることにつながります。 |
リグロスのメリット Benefits of regros
抜歯を回避できる
歯周病で破壊された歯を支える顎の骨の再生を促すので、歯を支えられるようになり、大切な天然歯を残せる可能性が高まります。
歯周病の進行を食い止める
歯は揺らされると歯周病が進行します。リグロスを使用して歯の揺れが治まれば、歯周病の進行を抑えられます。
負担を軽減する
歯が揺れることによる痛みや不快感を改善し、しっかり噛めるようになります。それは患者様の負担の軽減につながります。
リグロスの禁忌症 Contraindications to ligros
リグロスには、組織の再生作用があります。そのため癌(がん)の既往がある方には適しません。それは正常な細胞だけでなく癌化した細胞の活性化をも促す可能性があるからです。
リグロスは保険診療です Regros is an insurance practice
重度の歯周病の治療のための組織の再生療法は抜歯をせずに済む治療法です。大切は歯を残すための有効な治療法ですが、これまでは自費診療がほとんどでした。しかし、保険診療で使用できる「リグロス」の開発により、費用に不安がある方も安心して治療が受けられます。
歯周再生療法の種類 Types of periodontal regeneration therapy
歯周再生療法の種類は大きく分けて3種類です。それは、薬剤を使って治療する方法、骨移植術、そして人工膜を使って組織の再生を促す方法です。
①薬剤による再生
リグロスやエムドゲインにより歯根膜の再生の能力を活性化させる方法です。
②骨移植術
拒絶反応が起こらないように自身の骨を採取して移植する方法です。
③GTR法
人工膜を使い、歯肉の侵入を防ぎながらスペースを確保して歯根膜や歯槽骨(しそうこつ:顎の骨)の再生を促します。
歯周組織再生のメカニズム Mechanism of periodontal tissue regeneration
歯ぐきの中に埋まっている歯根の表面はセメント質です。そしてそのまわりには歯根膜と呼ばれる部分があり、さらに外側には顎の骨である歯槽骨があります。それを歯肉が覆っているのです。歯周組織再生療法とは、この4つの組織を機能させる治療で、とくに大切なのは、歯と歯槽骨をつなぐ歯根膜の再生です。リグロスやエムドゲインという薬剤は、歯根膜に備わっている再生能力を活性化させます。
リグロスとエムドゲインの違い Difference between regros and emdgain
わかりやすい違いは「エムドゲイン」は保険外診療ですが、「リグロス」は保険適用ですので、患者様の負担する費用を抑えられます。そしてそれぞれの薬剤の特性が異なるので、再生させたい部位や形状によっても適応症が異なります。エムドゲイン療法の適応症は、基本的に歯槽骨の一部が失われている「垂直性骨欠損」「根分岐部病変」「歯肉退縮」のときです。そしてリグロスの適応症は「垂直性骨欠損」で、液状の薬剤が流れ出ないような形状の欠損のときに有効です。
費用 Cost
歯周組織再生療法
リグロス | 約15,000円(税込) |
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※金額は使用量により異なります。詳細はお問合せ下さい。